10月21日の練習会~5thシーズン本格稼働~

10月21日、無念の区民コンサート中止から一週間が経ちました。今日も雨。涙雨がずっと続いている今年の10月です。

 

しかし、石オケはいつまでも涙雨に暮れてはいません。今日から、来年の定期演奏会に向かって、いよいよ本格稼働です!

 

今日の練習は、まず、今シーズン,、リニューアルするアンコール曲から始めます。昨シーズンまでのアンコール曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』に代わって、今シーズンからグリーグの小品『2つの悲しき旋律』の第2曲『過ぎにし春』を演奏する予定です。北欧の遅い春を連想させるロマンティックな旋律が印象的な曲ですが、p(ピアノ)やpp(ピアニッシモ)を基調とした繊細でストイックな演奏が要求されます。

繊細でストイック、といえば毛利先生の出番です。この曲も、先生のお気に入りの一つのようです。

マエストロが要求する「弓の毛2~3本で弾く」ピアニッシモの弾き方や、ppから一気にf(フォルテ)にもっていくクレッシェンドの弾き方などの、微妙な弓使いを実演で教えてくださいます。百聞は一見にしかず。こうしてプロの実演を肌で感じながら練習できるところが、石オケのすばらしいところです。

しかし、お気に入りの分だけ、要求もシビアです。中間部に「スル・ポンティチェロ」という特殊な奏法が指示されている箇所があります。「スル・ポンティチェロ」とは、駒のすぐ際を擦るように弾いて金属的な固い音を出す奏法です。マエストロはこの奏法が好みではないらしく、普通の弾き方で演奏しようとしていたのですが、毛利先生から

「いやいや、この北欧らしい固い氷に閉ざされた世界が、43小節目からふわーっと溶けていく対比を出すために、ここはスルポンでないと…」

とのこだわりの発言。そこで、妥協策として、表の奏者は通常奏法、裏の奏者はスル・ポンティチェロで、ということになりました。筆者はというと、大当たりの裏奏者。スルポンと悪戦苦闘することになりました。私の中のイメージは「ダイヤモンドダスト」なのですが、どうきいてもナイフとフォークが擦れあってるようにしか聞こえず(涙)道のりは険しいようです…

 

休憩をはさんで、さあ、次はバッハかな、と思ったら

「それでは、皆さん、バルトークを開いてください」

お~っと、来ました!ついに、バルトーク海に乗り出すことになるようです!!

「難しい」「暗い」と団員にいまひとつ不評なバルトークの『ディヴェルティメント』を何とか盛り上げようと、やたらと饒舌になるマエストロです。

団員が「よくわからない」と口をそろえる第二楽章も

「全音音階さえわかれば、ちっとも難しくありませんよ」

と言ってみたり、

変則的な拍子の取り方をする第三楽章は、

「小節ごとに区切って考えればわかります。○小節目から○小節目までがin 2 、○小節目から○小節目がin3、○小節目からが in3+2で…」

何のことだかさっぱりわかりません…

とにかくやってみましょう

という訳で、何が何だかわからないまま、いきなり全体合奏に突き進むマエストロです。

ファーストヴァイオリンのソロパートを自分で演奏しながら、口では「1,2,3,4,5,6,7,8,9…」と忙しいマエストロ。

「おお、みなさん、だんだん調子が出てきましたね!」

いやいや、調子が出てきてるのはマエストロだけです。

そんな調子で、第一楽章から第三楽章までのさわりを強引に演奏させてしまったマエストロでした。

団員はもちろん、ヴィオラの第一列で演奏していた安藤先生も茫然自失、毛利先生は苦笑いのバルトーク初日でした。


 

左の写真は、休憩時間中に、ソロパートを必死に予習するマエストロの図です。

 

 

 

 

 

「今日は遊びですが、次回からちゃんと練習を始めます。次回は第一楽章の113小節目まで」

ということです。団員の皆様、次回から、いよいよ外海の航海に出帆です。心してかかりましょう。

by  A.E.<Vn>

 

 

 

 

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