3月31日の練習会~最後の練習!?うっそ~!!~

3月31日、今月3回目の練習会です。「春は、もうそこまで」と書いた前回から2週間、

 

今年の春は例年以上の急ぎ足で過ぎてゆき、桜はすでに満開の時を過ぎ、石神井池の水面は、散った花びらで埋め尽くされています。生温かい昼間の空気は、3月というのに、もう5月くらいに感じられます。

 

えっ、5月!?

 

5月といえば、定期演奏会の月。本番が容赦なく近づいてきたことを季節に教えられて焦りを感じたところへ、練習の冒頭から、マエストロから追い打ちをかける発言がありました。

「私、ちょっと計算違いをしておりまして…この後のスケジュールを見直してみたところ、バルトークを全体で練習できるのは、今日が最後でした。『3月中はゆっくり』などと言ってる場合ではないので、今日は、本番ペースです!」

え~~~、うっそ~!!

またまたまた、マエストロにしてやられました。

そういう訳で、今日はバルトークと真剣勝負。団員の目の色も変わりました。

第二楽章。カウントのとりにくいアダージオの上に、テンポの揺らしがあちこちに出てきて、どうしても探り合いの演奏になってしまいますが、

「周りの人を見て慌てて音を出すような演奏は、音楽の流れを妨げてしまうので、一番いけない。音の探り合いをせずに、一人ひとりちゃんと音を数えて流れの中で演奏しよう。」

伊東先生が、いつもの「音楽の流れ」論でアドバイスを送ります。

第一楽章。5thシーズンの初頭から一番たくさん練習してきた楽章だけあって、難しいフレーズも変拍子のリズム感も、かなり団員たちの身体に沁みついてきたようで、マエストロからも合格点をいただきました。ただ一か所、しっくりこなかった8分の7拍子の小節も、毛利先生を始めとするチェロチームからの意見を取り入れて、タクトの振り方を変更することで一件落着。マエストロから満足の笑みがこぼれました。

第三楽章。テンポチェンジのタイミングや掛け合いの順番など、まだ掴みきれていない点も多く、今のところ「出たとこ勝負」の感は否めませんが、団員たちも、この楽章の楽しさは感じ始めているようです。本番直前まで、回数を重ねることで自分たちのものにしていきましょう。この日課題になったチェロパートの「バルトークピッチカート」。バッチリ決まるとカッコいいですね。

 

 

中身の濃かったバルトークの練習で、すっかりのどが渇きました。そんな団員たちに協力会員の企業様からうれしいジュースの差し入れがありました。休憩時間、好みの味をゲットしようと、競って手を延ばす団員たちです。

 

 

 

休憩時間の後は、フォーメーションをチェンジして『ブランデンブルク』の通し演奏です。

「お、テレビの形になりましたね。」

マエストロ、何かを目論んでいそうですよ。

半年間の練習の成果。快調な演奏が続きます。マエストロの細かい指導も毛利先生の難解な講義も、いつの間にか団員たちは自分のものにしてしまっていたようです。この曲ばかりは、明日が本番でもOKくらいの完成度で、通し演奏を完了!

「みなさん、すごいですね……感動しました…」

マエストロが、手で涙をぬぐう仕草をしながら、声を上ずらせます。

演技に少しばかり拙い点があったせいか、一瞬、間があきましたが、次の瞬間「あははははっ」とあちこちから、笑いがこぼれました。

はい、あのテレビを見てくださった皆さんなら、もうおわかりですね。

マエストロ、ウケてよかったですね。

by A.E.<Vn>

 

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