9月30日。今月3回目の練習会です。石オケ5thシーズンは、最初から飛ばしています!この日も、前半は10月14日の区民コンサートに向けた、全体合奏曲の復習、メインの演奏曲であるメンデルスゾーン『オクテット』の最終確認を行い、後半は今シーズンの演奏曲『ブランデンブルク協奏曲』全曲を掘り下げて練習する、という盛りだくさんな内容でした。
おや、よく見たら、左手奥の方に、同じポーズを決める講師の先生約2名。気が合ってますね~
さて、本日のサブタイトル『前を見て』です。「石オケの将来の姿を見据えて練習に邁進しましょう」という意味…と言いたいところですが、実はそういう意味ではありません。
『オクテット』を振っていたマエストロ、あることに気付きました。後ろの列に行くごとに少しずつボウイングが遅れ、それが演奏のバラツキの要因になっているというのです。パートが細かく分かれ、縦長のフォーメーションになってしまう『オクテット』では、自分のパートの音が聴きづらいために後列にいくほど遅れてしまいがちです。そこでマエストロから、「前列の人のボウイングを見ながら演奏するように」との指導がありました。
「耳」ではなく「目」で聴く。
前の人と同じ動きをすることに重きをおいて「音」を待たずに攻めの演奏を!
これが、今日のマエストロからのメッセージです。
このことを念頭に置いて、それではもう一度やってみましょう。楽譜を見ながら前列も見るというのはかなり高等技術を要しますが「楽譜の向こう側にぼんやりと前列ボウイングの影を感じながら」がポイントです。
「おお、すばらしい!音も見た目も揃ってとってもよくなりました!」
気付いたら、指揮を放棄して1stヴァイオリンの席でアシスト演奏していたマエストロから満足げな一言をいただき、『オクテット』の最後の練習は終了しました。
沖縄で休暇を楽しんできた団員からの差し入れで、しばし休憩したところで、後半は『ブランデンブルク』ですが、『オクテット』と同様に縦長フォーメーションのこの曲にも「前を見て」のアドバイスが活きてくることがわかりました。マエストロからは、ボウイングの動きとともに「弓のどの部分を使っているかも見ながら」演奏するように、との指導がありました。
『ブランデンブルク』に関しては、もう一つ、ピタッと揃った演奏をするためのポイントを教えていただきました。それは「休符の間も常に8ビートを感じている」こと。「バロックは8ビート」は前回の練習で教わった合言葉ですが、これは音符を刻んでいる時だけに限ったことではなく、むしろ休符の時にしっかりリズムを刻めているかどうかが演奏の出来を左右するのだそうです。究極の表現をすれば
休符も弾く!
ということでしょうか。
さて、次回の練習は1週間後の10月7日。石神井中学校の体育館で、クニトオケや石神井中学校吹奏楽部の生徒たちと合同の区民コンサートリハーサルです。すでにご案内があったとおり17:45 時間厳守でお集まりください。上履きをお忘れなく。
石神井商店街の一角に区民コンサートのポスターが貼ってありました。せっかくなので、先生方をモデルに記念撮影してみました。それでは皆様、コンサートまで、もうひとふんばりがんばりましょう!!
by A.E<Vn>