さくよ、うぐいす~1月6日の練習会~

  • 2024年1月8日
  • 2024年1月8日
  • 練習
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1月6日。年明け早々からたいへんな災害や事故のニュースに揺れる2024年の年頭となりましたが、まずはご挨拶いたしましょう。

新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

まだ松の内ですが、石オケはもう練習を開始しています。少し早めに練習会場に到着してみると、まだ練習中のクニトオケの部屋から聴きなれたメロディーが響いてきました。ルドルフ・ハケン先生のあの曲です。石オケが過去に2度、ハケン先生と共演してきたあのアメリカンムード満載のコンチェルトを、今シーズンはキッズたちも演奏するようです。子どもたちに、ジャズやブルースのフィーリングが理解できるのかな、と訝りつつ、いやいや、技術力のみならず表現力も抜群のクニトオケのキッズたちなら、何でも弾きこなしてしまうに違いないと、気を引き締め直した筆者でした。そう、もちろん石オケも同じ曲をハケン先生と共演します、しかも3度目の挑戦です。キッズに負ける訳にはいきません。

石オケの練習時間となりました。マエストロの新年最初のお言葉は何かと思ったら…

「私、この年末に4キロも太りまして、また糖質断ちダイエットを始めることにしました。」

そういえば、前シーズンも、最初のうちだけ毎回その話題だったような気がしましたが、いつの間にか立ち消えになっていましたね。なかなか長続きしないのがダイエットの常です。今回の行方が注目されますが、

「糖質を断っていると、何だか怒りっぽくなるんですよね。」

それはいけません。穏やかな楽しい練習会のためにも、みんなでマエストロに美味しいものをたくさん食べさせてあげましょう。

さて、練習開始です。石オケの今日の練習曲も、キッズと同じくルドルフ・ハケン協奏曲です。景気づけにみんなの大好きな最終楽章の『ヴァルプルギスの夜』からスタートです。曲中に、魔女たちが高音で「キー、キーキーキー」と奇声をあげている音が何度も出てくるのですが、ここで楽器を思い切って持ち上げるのがポイントです。このコンチェルトは全体的に「音」もさることながら、「見た目」とか「雰囲気」で盛り上げることも同じくらい大事なのです。3度目の演奏となる今回は、そこにもこだわっていきたいですね。

「キー、キーキーキー」で調子が出たところで、曲の冒頭から始めます。今回3度目と言っても、ここ最近メンバーの入れ替えが多かった石オケなので、初めて演奏する団員もかなりいるはずなのですが、最初からずいぶん手慣れた感じで進みます。筆者たちが最初にこの曲に挑戦した時は、一般的なクラッシックとはずいぶん異なる曲調に戸惑いを感じましたが、初めての団員たちもみんな涼しい顔して弾いています。優秀な新入団員のみなさんは、かなり予習してきているようです。こっちのパートには♭が付いていて別のパートには付いてないがこれで正しいのですか、と質問している団員もいました。スコアまできちっと検討してきているなんて、すごいです。

予想以上の完成度に、糖質断ちで怒りっぽいはずのマエストロもノリノリです。

ソロの部分を口三味線で元気いっぱい歌っています。

「それではもう一度!さくよ、うぐいす…394小節から~」

などと、絶好(口)調です。

え?うぐいすって咲きましたっけ?

などと野暮なことを言ってはいけません。伊東先生も楽しそうで、いつもより言葉がたくさん出ています。筆者も久しぶりのハケン節がだんだん楽しくなってきました。この調子なら、キッズに負けないかも…

ハケン協奏曲の勢いそのままに、アンコール曲の『トリプティーク』もさらったところで、マエストロ。

「みなさん、どちらもよく弾けてますね。この2曲は当分やらなくて大丈夫そうですね。ブリッジとブルッフに専念してやっていきましょう。」

とのことなのですが、今日は新年ということもあり欠席の団員もいつもより多めでした。もう1回くらいはやった方がよいのではと思ったのは筆者だけでしょうか?

 by A.E.<Vn>