2月11日。4thシーズン12回目の練習会です。この先の練習予定を改めて数えてみたら…
残りの練習回数も12回。ということは、4thシーズンも今日が折り返し点、もはや譜読みがどうの、とか言ってはいられないところに来ているのです!これは、タイヘン!!
今日からは、これまでの練習成果を順次、確認しつつ、各楽曲の音楽性を高めていく段階に入ります。
前半は、久しぶりのメンデルスゾーン、オクテット第一楽章。振りおろしを前に、ひとりの団員が「先生、質問!」と声を上げます。
「室内楽として8人で演奏する場合と、オーケストラで演奏する場合の違いはどこにあるのですか?」
本質を突いたすばらしい質問です。
「室内楽では、他のパートとの<横>の関係が専ら意識されますが、オーケストラの場合は、後ろにいるパートメンバーとの<縦>の関係も意識に入れる必要があるので、トップの奏者の負担は大きいです。でも、要所は指揮者が締めますので、大丈夫です。」
マエストロから力強い答えが返ってきました。
「人数が多いことを念頭に入れて、特にp(ピアノ)の音量が出過ぎないように気を付けましょう。」
『美しい音楽』の求道者・毛利先生が言い添えます。
なるほど、ソロ演奏、室内楽、オーケストラ、それぞれで、p(ピアノ)の弾き方は違うのですね。
以上のことを頭に入れて、演奏開始。久しぶりでしたが、この曲の持つ若々しいエネルギーをかなり表現できてきたようです。ところどころ、元気が良すぎて
「ここは、もっと冷静に。興奮するのは、私だけでいいです!」
と、マエストロ一流の表現で指導が入る場面もありました。マエストロの呼吸を全身でキャッチすることは何より大切ですが、同時に、頭の片隅に冷静な自分も保っていなくてはならないのが、オーケストラ奏者なのですね。う~ん、これまた、深い!
まだまだ、課題箇所は多いながら、第一楽章に関しては、マエストロもいい感触を得た様子。
「10月の○○コンサートは、この曲で行こう!まだ、呼ばれてないけど…」
と、大フライング発言も飛び出して、満足げな表情でした。
休憩時間。おや、低弦チームが毛利先生を中心に、楽しそうに写真撮影しています。次号の『石オケ新聞』の取材のようです。どんな記事になるか、楽しみですね。
さて、後半は、ドヴォルザーク弦セレの第一楽章と第三楽章の復習です。
第一楽章は、昨年10月の区民コンサート以来、久々の演奏です。一回目こそ、テンポ感が合わずマエストロを慌てさせましたが、仕切り直しの二回目は、まずまずの出来栄えで、合格点をいただきました。第一楽章のみの演奏だった昨シーズンと違って、今シーズンは全楽章を演奏します。前回よりやや薄味の第一楽章が目標です。昨シーズンの練習で培ってきた世界観はそのままに、でも気分は少しだけフラットに、落ち着いて演奏する心掛けが必要です。毛利先生の言われた
「ふつうに」
とは、そういうことかもしれませんね。
第三楽章も、前回より、だいぶ幸福感にあふれた音になってきたようです。この調子でいきたいものです。
次回は、オクテットは、第二・第三楽章、弦セレは第二・第四楽章を掘り下げていく予定です。今日の復習と次回の予習とで、忙しい日々となりそうですが、がんばっていきましょう。
by A.E.<Vn>