のっけから、ビックリのタイトルで失礼します。
先週に引き続き、今日も練習が行われる石オケです。
さて練習開始前から「早く始めましょう」とソワソワしているマエストロ。練習開始のあいさつもそこそこに、開口一番、伊東先生を指さして
「みなさんにご報告です。伊東先生が入籍しました!」
え~~っ! と何人かの素直な団員が声を上げかけましたが、
「えっ、オレ?」 と伊東先生。
うっ?これは何だか…もしやして…
「西谷先生じゃなかったっけ?」
??????
はい、もうおわかりですね。今日は4月1日。エープリルフールの小芝居でした。ウケを狙って「5時間も前から」打ち合わせし、「さあ、今日は伊東先生が張り切ってますよ」とわざとらしい前振りまでして準備していたマエストロのたくらみは、打ち合わせ不足と拙い演技力のせいで、あえなく不発に終わりました。先生方、ヴァイオリンの腕は超一流ですが、演技力に関しては、さっぱりのようですね。
さあ、気を取り直して練習を始めましょう。今日から4月。練習内容も、だんだんと本番を意識したものになってきました。今日は、ドヴォルザークの弦セレの全楽章通し練習です。
さっそくノンストップで演奏開始。演奏は快調に進み、第五楽章に突入。いい感じで進んでいましたが、問題のあの場所「よかった、っよね♪」のところ(何のこっちゃ?という方は →こちら をお読みください)で残念ながらストップ。マエストロ渾身の作の呪文は、どうやら効果を発揮していないようです。この呪文、団員の評判もいま一つ芳しくなく、せっかく数え方がわかりかけていたのに、かえってわからなくなった、との声もちらほら。
「こまった、っよね」 さあ、どうする、先生!
そこを含めて、課題の箇所はいくつもあるものの、とりあえず最後まで通ったことで「みなさん、よく練習してきました。技術的にはできているので安心しました。」と一定の評価はいただきました。しかし、今日の主眼は「課題をあぶり出す」こと。先週の分奏のテーマでもあった「聴かせる音楽」を目指してこれからステップアップを図ります。
課題のあぶり出しの集中砲火を浴びたのが2ndヴァイオリン。課題は意外にも第一楽章でした。第一楽章は昨シーズンの演奏曲でもあり、団員も一定の手応えを感じていたのですが、昨シーズンの音はマエストロにとっては、全然満足のいくものではなかったようです。幻想的で少しくぐもったP (ピアノ)がほしい、でもしっかりヴィヴラートを利かせて…ヴィヴラートを利かせようとすると、ついつい右手にも力がかかってしまう筆者にとってはとてもハードルの高い要求です。しかし、第一楽章冒頭のこの部分は、2ndヴァイオリンにとっては数少ない聴かせどころのひとつなので、何としてもマエストロの要求に応えたいところです。次の通し練習では一回でマエストロをうなずかせることができるよう、がんばって練習しましょう。
次回は、オクテットの全楽章通しが予定されています。予習と復習の両方で忙しい2週間となりそうですが、そろそろアクセルを踏んで、本気モードに切り替えていきましょう。
by A.E<Vn>