11月26日、練馬区農業体験農園『緑の散歩道』の収穫祭にて、昨年に引き続き石オケ有志によるアンサンブル演奏を行ってきました。
体験農園で野菜作りを始めて14年目(石オケ3年目)、野菜名人の座を目指すも毎年失敗続き(石オケではあいかわらずみんなの足をひっぱってばかり)、全てにBクラスに定着している筆者ではありますが、しばらくは収穫祭での演奏会の報告にお付き合いください。
「あの、熱々の芋煮が一番楽しみなのに。。。」
しかし、我々は石オケです。招待された以上ここはプロ(意識だけは)。食べ物が目当てではありません。邪心を抑え、立派な演奏を成し遂げようと収穫祭の始まる2時間前に集合、リハーサルをかねて練習です。今年のアンサンブルでは、技量はもちろんリーダシップのとれる石オケ期待の星が新メンバーに加わり、ワンランク上の演奏目指して練習も真剣に取り組んできました。筆者も足を引っ張るだけでなく、すこしでも皆さんのお役にたてばと、本番前のリハでは強力な助っ人?としてわが娘を呼んで、観客席から音のバランスチェックを行ってもらいました。(ちなみに、わが娘は部活の管弦楽部でコンサートミストレスとして総勢80人のオーケストラを取り仕切り、今年は東京都代表で全国大会に出場してきました。スミマセン、親バカをお許しください)
よしよし、これで本番バッチシ!
ところが、リハが終わるや否や、娘が筆者のところにやってきてボウイングの指導を始めます。「本番直前で直せるかよ~」と言いたいところでしたが、なんと周りのメンバーまで加わって、みんなで寄ってたかって筆者の個人レッスンの時間となってしまいました。娘の指導には団員からも「きびしぃ~」の声。ともあれ、娘から「パパもがんばってね」の励ましか、冷やかしかわからない一言をもらったところで本番準備完了です。
さて、収穫祭が始まり、プログラムにしたがって挨拶や各種表彰が行われる中、わがメンバーもおいしい料理をいただきながら談笑していると「芋煮ができたよ~」の声が響きました。いったい芋煮は出るのか、出ないのか、というこれまでの不安が一気に吹っ飛び、
「やった~!!」
メンバーともども熱々の芋煮でエネルギーを最高レベルまで充填できたのは言うまでもありません。
プログラムが進み、さあ、いよいよわれわれの演奏の始まりです。
1曲目からパンチのあるアメリカSF宇宙映画の代表作。観客には何の前触れもなく演奏開始です。これこそ、わが石オケ音楽監督の西谷先生が定期演奏会で行ったロケットスタート。見事にパクリました。食事や話に夢中になっていた観客は、一気にこちらに集中です。『下町ロケット』ならぬ『石オケロケット』、打ち上げ成功!演奏の終了と同時に「ブラボ~」の替わりに「カッコイ~」の声、なかなか気分いいものです。
石オケの紹介、そして来年の定期演奏会の宣伝に続いて、地元の大泉学園駅に因み再び宇宙にまつわる曲ということで、今度はアニメソングの演奏です。筆者のもたつきやミスはともかくメンバーともども軽快な曲に合わせて楽しく演奏しました。
続いて、団員のメンバー紹介。ここはフルネームで紹介するのが筋ですが、普段は苗字で呼びあっているので、メンバーの名前までは知りません。演奏前に皆さんから名前を聞いて“あんちょこ”を譜面台に用意していたのですが、老眼でよく見えません。メンバーのみなさん、何度もころんでごめんなさい。ここまでくると、緊張もマックス、MCでの失敗が尾をひき、筆者に異変が。。。右手のコントロールがきかない。3曲目、4曲目、5曲目はだんだんとやさしい曲になっていくはずなのに。自分をあざ笑うかのように弓は弦の上で“踊る大捜査線”状態。もう、神様、仏様、石オケの皆様~。
ともあれ、他のメンバーの強力なバックアップのもと、筆者もなんとか最後まで演奏することができ、みなさんに感謝!感謝!です。「来年はもっと進化して帰ってきます」と心に誓って演奏会終了です。
最後になりましたが、このすばらしき『緑の散歩道15周年記念収穫祭』で演奏することができ、また、おいしい料理、新鮮野菜のお土産までいただき、メンバーともども大変うれしく思っております。農園の園主様をはじめ、収穫祭を企画・実行された幹事様、農園の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。
by Y.T.<Vn>