アンサンブルの会~音楽忘年会~

集合写真!

12月16日。今週も、夕暮れのふるさと文化館に、楽器を抱えた団員たちが三々五々集まってきます。でも、今日は、いつもの練習会ではありません。そういえば、団員たちも、ふだんより、少しだけおしゃれをしているようにも見えます。

今日は、年末イベント、団員たちによる「アンサンブルの会」が開催されます。

設営するマエストロ

 

言ってみれば、石オケの「忘年会」ですが、そこはオーケストラらしく、お互いの演奏を聴き合いながら、ゆく年を惜しみましょう、という企画です。

会場に入っていくと、マエストロが、いそいそと椅子を並べて立ち働いています。主役は団員たち、と、今日は裏方に徹するマエストロです。

マエストロの努力の甲斐あって…

ふる文ホール完成byマエストロ

 

いつものふるさと文化館が、こんなステキなコンサート会場に変身しました!テーブルを並べて作った即席の音響板まで完備されています。

 

 

 


マエストロと高校生団員合作のウェルカムボードも可愛く完成したところで、さあ!「アンサンブルの会」開幕です。

 


客席の脇には、幹事さんの計らいで、お菓子もたっぷりと用意され、つまみながら互いの演奏を楽しむ、という肩のこらない演奏会です。

 

 

9組のグループが、それぞれ個性あふれる演奏を披露しました。オーケストラの団員どうしは、一緒に演奏しているにもかかわらず、案外、お互いの演奏を聴く機会は少ないものです。そういう意味で、自分が演奏する時間のみならず、演奏を聴く時間もまた、とても貴重で興味深い時間でした。

 

農園アンサンブル

普段からアンサンブルを組んで気ごころの知れたグループもあれば、この会のために初めて結成されたグループもありました。先月、練馬区の体験農園収穫祭で演奏を披露してきた (→こちら 参照) <農園アンサンブル>の面々も、当日喝采を浴びたアニメソングを再演してくれました。

 

また団員数が充実してきたお蔭で<チームヴィオラ><チームチェロ><チームセコヴァイ(2ndヴァイオリン)>といった具合に、パート別の合奏も可能になりました。

チェロパート

 

特に印象的だったのは<チームチェロ>の四重奏。チェロ7本が、ずらりと半円に並んだ様子は壮観で、低音の四重奏はずしりとお腹に響きました。

 

 

 

 

「アンサンブルの会に熱中し過ぎて、本業の方をおろそかにしないように。」

事前にマエストロから出されていたお達しを、団員一同、忠実に守ったせいでしょうか?打ち合わせ不足で、繰り返しのところで演奏が止まってしまったり、演奏席についてから「私はどのパートを弾くんでしたっけ?」とお隣に確認する強者がいたり、と笑いを誘う場面も、いくつかありましたが、今日は、何が起ころうが、演奏者も聴衆も笑顔です。

それでも、いざ、演奏が始まると、どの演奏者も真剣な表情に一変し、気持ちのこもった音を奏で出すところは、さすが石オケですね。

 

和気藹々とした空気の中、演奏は粛々と進み、トリは石オケ創立時からのベテランメンバーによるシューベルトの弦楽四重奏『死と乙女』。ここまでのプログラムは、クリスマスを意識したほのぼのとした選曲が多かったのですが

「最後はこの曲で、クリスマス気分をぶっ壊します!」

との強烈なMCそのままに、今年の人気ドラマ『カルテット』の最終回を彷彿とさせる迫力満点の演奏で、最後を締めてくれました。

 

指揮を振るマエストロと

団員の演奏中も、写真撮影に奔走し裏方に徹していたマエストロから、最後に講評がありました。

「素晴らしい演奏でした。そして、みなさん、余裕がある!これで、バルトークも大丈夫です!!この調子で、バルトーク、がんばりましょう!!!」

結局、話をそこに持っていこうとするマエストロであります。

そして、最後に、みんなの大好きな『ブランデンブルク』を元気に演奏して、今日のアンサンブルの会は滞りなく終了しました。

 

『アンサンブルの会』は、初めての試みでしたが、パートの結束を固める契機となったり、それまで交流のなかった団員どうしの出会いの場となったりと、団員の交流という意味で、とても楽しめ、そして意義のある会だったと思います。ぜひ、次年度以降も続けていきたいものですね。

最後になりましたが、この会の事前準備、プログラムの調整から当日の進行管理まで孤軍奮闘で仕切ってくださった幹事さんに厚く感謝申し上げるとともに、参加者全員から万雷の拍手を送りたいと思います。

 

さあ、忘年会も無事終了したし、みなさま、よいお年を~~

 

と言いたいところですが、石オケの2017年はまだ終わらないのです。

12月23日、天皇誕生日に、今年最後の練習会が待っています。届いたばかりの練習メニューを覗いてみると…

「ブランデンブルク通し、バルトーク全楽章、過ぎにし春」

つまり、ここまでやってきたもの全部ってことではないですか!

これはタイヘン、さあ、本業、本業(汗)

by  A.E.<Vn>

 


グループ写真

チームリオーネ
チーム九段下
農園アンサンブル
ビオラパート
Mondayトリオ
チェロパート
チーム セコヴァイ
PZDK会
クヮルテット有志
いつもの中華で