明けましておめでとうございます。
2022年がスタートしました。皆様、今年もよろしくお願いいたします。
新年、最初の練習会ですが、寒いです。石神井池は、ほとんど全面結氷しています。二日前、東京は雪となり、久しぶりに積雪がありました。道路の雪は概ね消えましたが、ふるさと文化館前の池畔は、まだ写真のような雪景色です。
今シーズンの練習会は、台風あり夕立ありと荒天続きで、今回も雪の日が一日ずれていたら練習中止に追い込まれるところでしたが、練習熱心な団員たちに免じて、天の神様も日程調整してくれたようです。
そう言えば以前にも天候不良で練習会が中止になったことがあったな、と思ってブログの過去記事を辿ってみたら、やっぱりありました。ちょうど三年前の2月の練習会が雪の予報で中止になっていました。おまけに雪の予報は空振りでたいして降らず「降る降るサギ」に終わったのでした。記録は残しておくものですね。(自己満足)
すっかり前置きが長くなりました。練習会場では、さっそく伊東先生が『死と乙女』を練習しています。先生はこの曲が大のお気に入りのようで、いつもウォーミングアップ替わりに弾いている印象です。
練習開始。新年の第一声は『死と乙女』(第一楽章)の通しからです。この曲は何度か練習を重ねてきたからか、団員たちは自信を持って弾けるようになったようで、途中ダメ出しもなくマエストロからも
「かなりいいですよ。」
と及第点をいただきました。
ポイントとしては、曲中何度も出てくる3連符を走らずに明確に弾くこと。特にアップボウを意識して弦に引っ掛けるように弾くことが大切です。
何度も繰り返し通しで演奏していくうちに、いつものようにマエストロはヒートアップしていき、外の空気とは裏腹に練習会場は暑くなってきました。熱伝導率の高い?マエストロが、身体のあちこちに貼ってあった使い捨てカイロをはがし始める一幕も。
曲中に2つのメロディーの繋ぎにファーストヴァイオリンがソロで自由にテンポを揺らして弾くところがあります。カルテットとして演奏する時は問題ないのですが、石オケの『死と乙女』は、ソロ奏者が10人もいる訳で、これを一つの音に仕上げるのは至難の業であります。トップは「死乙女大好き」の伊東先生なので、ここが見せ場とばかり自由度の高い演奏をするので、なかなか合いません。
「ここは指揮でどうすることもできませんので、伊東先生の背中を見て覚えてください!」
とマエストロ。伊東先生の動きに合わせて後ろのファースト戦士たちが同じように伸びをする面白い図が見られました。(写真に残せなかったのが、かえすがえすも残念です)
ファースト戦士たちの必死のがんばりをもってもなかなか一つの音にならない様子を見て、マエストロから
「ここは伊東先生のソロにする手もありますね。」
との提案があり、ファースト一同から歓迎の声があがりかけたのですが、伊東先生の口から、いつになくはっきりした口調で
「やだ!淋しいから」
???
本番当日、どんな形の演奏になるか、楽しみにしていてください。
残りの時間は、まだ少しだけ課題の残っている『トリプティーク』の第二・第三楽章の復習に充てました。個人的には、毎度失敗している箇所が多々あるのですが
「こっちも前回よりずっと良くなりましたよ。雰囲気が出ています。」
とマエストロから満足の言葉が出たのを見て「弾いてるフリだけは上達したかも…」とこっそり舌を出した筆者でした。
by A.E.<Vn>