10月28日。急に秋が深まり、石神井池を渡る風に肌寒さを感じる頃となりました。
前シーズンはチェロパートの人数の充実ぶりが目立っていた石オケですが、今シーズンは各パートに適正な人数が配置され、バランスのよい編成となりそうです。今シーズンになって、ヴァイオリンパートとヴィオラパートに4名の新入団員を迎えることができました。
当初は、石神井公園界隈から練習に通う団員がほとんどのローカルなオケとして発足した石オケですが、口コミやSNSの発信、TV番組への出演、西谷先生個人の様々な活動などを通じて、徐々に団員の分布も広がっていきました。中にはこのブログを見て
「楽しそうな雰囲気を感じたので入団しました。」
などと嬉しい入団動機を語ってくれる団員もいて、筆者のひそかなモチベーションとなっているのです。
それはともかく、今は石神井界隈のみならず首都圏各地から片道1時間以上をかけて通ってくる団員も増えてきました。そんな中、もっと強者が登場しました!なんとなんと、静岡県の浜松から通ってくるという二人組が入団してくれたのです!!
西谷先生のYouTubeを見て入団を決めた、とのことでしたが、浜松から石神井まで車で片道5時間くらいかかるそうです。石オケの練習が終わってから夜の高速道路を飛ばしても、家に着くのは夜中の3時頃。それなのに明日は午後から別のオケの練習があって、平日は毎日お仕事とのこと。パワフルですね~
『石神井から世界へ羽ばたくオーケストラを!』
を合言葉に、団名にInt’l(インターナショナル)を冠した石オケ(正式名称は『石神井Int’lオーケストラ』)は、その名のとおり発足当初こそ、外国籍の人、外国にルーツを持つ人、海外生活が長かった人などが多数いるオケだったのですが、時代の変遷とともに、だんだん「インターナショナル色」は薄れてきました。しかし、ひょっとすると別の意味で石オケは『石神井ナショナルオーケストラ』になりつつあるのかもしれませんね。全国から団員が集まってくるオーケストラなんて、夢がありますね。
この日の練習は、ブルッフ『スウェーデン民謡によるセレナーデ』の譜読みと今日が3回目となるブリッジ『弦楽オーケストラのための組曲』です。
ブルッフの曲は最初と最後に出てくる、とぼけた音色のマーチが印象的です。今がちょうどハロウィンの時期のせいか、筆者の頭の中では、かぼちゃのおばけが踊りまくっていました。マエストロは
「まあ、この曲はそれほど難しくはないですね。」
なんてサラッとおっしゃいましたが、筆者は延々と続く32分音符やボウイングが素直でない6連符と格闘しているうちに、全体像が全くつかめないまま終わってしまいました。
ブリッジは少しずつ形になってきたようで、表現に対する指導も多くなってきました。第1曲の1ページ目、ヴァイオリンパートとヴィオラパートで多用されているアップボウの繰り返しの部分、伊東先生が心にグッとくるような素敵な模範演奏をしてくださったのですが、その弾き方のポイントを尋ねられると
「う~ん、縦じゃなくて横に流す感じかな…」
と、またまた難解な説明。感覚的にはとてもよくわかるのですが、私たちが知りたいのは、弾き方の技術的なポイントでして…
すると李先生から、とても的確なアドバイスが飛んできました。
「休符のところで弓を戻しますが、戻す時にダウンボウをエアで弾く感じで弾くとよいと思います。」
石オケの講師陣は連携プレーもナイスです!
by A.E.<Vn>