顔芸炸裂!~11月30日の練習会~

  • 2024年12月2日
  • 練習
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ちょっとブログの更新をサボっていたら、あっという間に今日は11月30日。

石神井池の畔は、夜になるとグッと冷え込む季節を迎えました。

 

今日は、講師の先生方の参加が少なく、マエストロのほかは李先生おひとりだけです。普段の練習では、技術的なアドバイスは講師の先生方に求めることが多いのですが、本職は「教えるの大好きなヴァイオリニスト」であるマエストロ、今日は楽器を片手に、最初から細かく弾き方のレッスンを始めます。

新曲のハイドンのチェロコンチェルトの譜読みのはずでしたが、饒舌に弾き方の留意点を次々語りだし、なかなか前に進みません。ヴァイオリンやヴィオラのみならず

 

「毛利先生に怒られちゃうかな?」

 

とか言いながら、チェロの技術指導まで行っています。


マエストロの技術指導は、言葉というより「顔」で語ります。

 

ヴァイオリンが“シッドレッミファッ♪”と弾んだ上行形で弾くところでは目も頬っぺたも口角も全部アゲアゲの表情で

 

同じ音型が続くうちにだんだん速くなってしまいがちな箇所では

「ウン、ウン、ウン、ウンと数えながら弾くんです。」

と、ニワトリがエサをつついているような表情で

 

第二楽章のロマンチックな箇所では、欧米人が感激を表すときのように首を左右に揺らしながら…

 

あまりにも表情豊かなマエストロの「顔芸」の連続に笑いが止まらなくなる団員一同でした。でも、そういう意識で弾くと、確かにいい音が出るのです。音楽が活きてくるのです。本番のチェロコンチェルトでは、ぜひ後方のオーケストラの表情にもご注目ください。

 

誤解のないように言っておきますが、マエストロの指導は、もちろん顔芸だけではありませんよ。

先ほどの“シッドレッミファッ♪”は三連符のようになってしまいがちだけれど32分音符なので「頭の中ではちゃんと“シシシドレレレミファ”と数える」こととか、フレーズの最後が開放弦の時はより丁寧に弾く意識が大事なこととか、古典音楽が多用する同じ音を2回続ける終止形では、二つ目の音を納める感じで弾くこと等々、技術的なこともたくさん教えてくださいました。

 

さて、次回はいよいよチェロコンチェルトのソロ奏者である大木先生がいらっしゃる予定です。

ヴァイオリン一同“シッドレッミファッ♪”の顔芸で大木先生をびっくりさせてあげましょう!

 

by A.E.<Vn>