11月26日、秋もすっかり深まり紅葉の美しい石神井公園に包まれながら、今日も練習会が行われました。
午後6時。本練習開始を前に、館内の別室をお借りして、Vnチームの面々が自主練習を行っています。「今日はオクテットの第4楽章の譜読みをします」との予告があったからでしょうか?いつもより人数が多めです。「譜読み」と言いながら、興が乗ってくるとすぐに本気モードで突っ走るマエストロに置いていかれないように「譜読みのための譜読み」に余念がありません。
午後7時35分。本練習開始。
「今日は講師の先生が全員お休みです。私ひとりしかいませんので、全力で行きます!!」
マエストロ、今日は一段と気合が入っています。しかも、講師の先生がいないということは、マエストロの気合を誰も止められないということでして……これは、心してかからないとたいへんです。
今日の練習会は、全編、たっぷりとメンデルスゾーンのオクテットの予定です。
まずは予告どおり第4楽章の譜読みから。本番のテンポの倍の遅さで始めたにもかかわらず、1ページ目、80小節まで進んだところで、早くも崩壊。先が思いやられる…と心配になりましたが、後半に進むごとに、だんだん全員の気合が揃ってきて、いい感じになっていきました。譜読みは一回で完了!手前味噌ですが、石オケ団員の音楽性の高さを感じました。
「大丈夫です!あとは本番でこの倍のテンポでやるだけの話ですから。」
マエストロは簡単におっしゃいますが、その「倍」が問題なのですよね。
続いて、第3楽章。前回の練習会で指導のあったリコッシェ技法が、二週間でマスターできている訳もなく、また、あちこちに出没するトリッキーなリズムにおたおたしながら、とりあえず終了。軽妙に、スムーズにパート間の音の受け渡しができて、スケルッツォらしい演奏できるまで、まだまだ道のりは遠いようです。
練習の後半は、第一楽章。3回目の練習ともなると、マエストロの指示が細かくなってきます。通常の曲は4パート、Cbを加えても5パートですが、この曲は8パート。それぞれに異なる指示をしていくので、マエストロも大忙しです。しかし、忙しいのは団員も同様。
「ここは2ndVlと2ndVaがシンクロして…」
とか言われても、パートが違うとどこの部分のことを言っているのか、さっぱりわからず。
「それでは169小節から」
と言われても、休符が何小節も続く楽譜のどこが169小節なのかとっさに追えず、「あれ、ここは何ポジ?ボウイングは?」と迷っているうちにひとり出遅れる筆者でありました。
しかし、オーケストラの団員たる者、ちゃんと他のパートと自分のパートの関係性、全体の中での自分の役割を理解し、「○○小節から」と言われたらパッと楽器をかまえられる緊張感を常に持っていなければならぬのであります。まだまだ、修行が足りません。
それにしても、恐るべし、オクテット!手強い相手です。石オケ4thシーズンは、ハードなシーズンになりそうです。がんばりましょう!!
by A.E.<Vn>