2月25日の練習会です。練習会場に入っていくと…
低弦チームがマエストロの指揮の下で、早くも練習しています。今日も熱い練習になりそうです。
練習開始に先立つ恒例のマエストロのご挨拶。今日は何やらうれしそうです。
「先日、私、人生初のファンレターをいただきました!」
マエストロが昨年出版されたヴァイオリン教本を通して、人生の画期となるような音楽との出会いを得た、といった感謝の内容が綴られていたそうです。
「石オケも、ファンレターをもらえるようにがんばっていきましょう!」
と檄が飛んだところで、本日の練習開始です。
前半は、ドヴォルザーク弦セレの第二・第四楽章を、今日は深く掘り下げていきます。第二楽章、前回、先生方から指導のあった、冒頭の伴奏部分の拍感や、付点音符の軽さなどは、だいぶ身についてきたようで、快調に演奏が進んでいましたが、曲の前半を締める二つの重音を「ジャン、ジャン!」と弾いたとたん、ひとりの団員の口から思わずもれた一言。
「わっ、きたねえ!」
確かに、そのとおり。弾いている本人が、ガクッときてしまうような音でした。この曲にとって、中間部と曲の最後を締める二つの重音の美しさが、演奏全体の印象を決めてしまうと言ってもよいくらい大切なのです。ここだけは絶対はずさないよう、重点的に練習しましょう。
第四楽章。手探りだった前回に比べて、だいぶ曲の流れがつかめてきたようで、情緒豊かな音楽になってきました。マエストロも手応えを感じた様子で、満足気な表情でした。
休憩をはさんで、後半はメンデルスゾーンのオクテットの第二・第三楽章。今日は欠席者が多くやや手薄となった1stヴァイオリンの主席に陣取ったマエストロ。2ndヴァイオリン主席の伊東先生との珍しいツートップのツーショットが実現しました。
ヴァイオリンを手にすると、いつもますますヴォルテージの上がるマエストロ。オケの見学に来ただけの指揮教室の生徒さんを、いきなり指揮台の前に立たせて第二楽章のタクトを振るように、とムチャクチャな注文です。本番どおりのアンダンテのテンポ感に戸惑いながら、指揮者も団員もともに冷や汗の第二楽章となりました。マエストロの文字通りの「無茶振り」に応えてくださった指揮教室のKさんに感謝です。
続いて問題の第三楽章! テクニック難しい、リズム難しい、加えてパート間の連携難しいの三重苦に団員一同、苦戦している楽章です。
「大丈夫、弾けてますよ。」とマエストロは言われますが、
いえいえ、弾けてるのは先生方だけです。私は途中何度も迷子になりました。
一回目の演奏を終えたところで、マエストロと講師の先生方が集まって協議しています。
「今、講師の先生方と協議しました。協議の結果、今回の演奏会では、オクテットの第三楽章を…」
この流れから言って、当然「演奏しません」かと思いきや…
「第三楽章を演奏します!!」
どうやら「協議」はポーズだけだったみたいですね。
そんな訳で、第三楽章もカットせず、オクテットも全楽章演奏することに決定しました。やると決まったからには、三重苦を一つずつ克服して、納得の演奏を目指しましょう。
さて、最後に、マエストロから演奏会のご案内です。
3月20日(祝日)に和光市民文化センター・サンアゼリアにて、西谷国登先生がヴァイオリンのソリストとして、アマチュアオーケストラ『オルケーストル・ウリープカ』と共演します。このオーケストラ、なんと西谷先生とハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲を共演するために結成された「一期一会のオーケストラ」なのだそうです。石オケからも数人の団員が参加しています。この機会を逃したら、二度と聴くことができない貴重な演奏会です。ぜひ、お出かけください!
詳細は オルケーストル・ウリープカ Official Website をご覧ください。ウリープカ結成の経緯も、ぜひお読みくださいね。
≪追記≫ 西谷先生が、ハチャトゥリアンへの思いと演奏会への意気込みを語っている こちらのブログ も、ぜひ合わせてお読みください。
by A.E<Vn>