9月7日。石オケ第7シーズンの初練習です。3か月ぶりに、ホームグラウンドの『石神井公園ふるさと文化館』に帰ってきました。今日からまたお世話になります。
講師の先生たちも、第7シーズンの開始を心待ちにしていたようです。伊東先生は、練習開始時間の2時間も前からやってきて団員の到着を待っていたとのウワサです。
今シーズンから、部屋の机と椅子を大幅に片づけて、さらに座席の向きを変更して練習スペースを拡充することになりました。団員増殖中のチェロパートから「後方のプルトが詰まりすぎていて弾きづらい」という声が上がったための措置です。準備と片付けの手間が増えましたが、みんなで協力して手早く済ませましょう。
「ほらほら、早く席に着いてください!始めますよ!!」
1分でも長く練習時間を確保したいマエストロが初日から叫んでいます。
低弦組は、全員席について準備万端ですが・・
ヴァイオリン組の席は、ご覧のとおりまだスカスカ。新シーズンになっても、相変わらずのんびり屋さんの多いヴァイオリン組です。
さて、今日の練習メニューは、マエストロが総会で宣言したとおり、ブリテンの『シンプルシンフォニー』とエルガーの『弦楽セレナーデ』それぞれ全楽章。初日からかなりの分量の譜読みが要求されています。
前半は『シンプルシンフォニー』から。1回目はゆっくりテンポで音を確認しながらすすめ、2回目はいつものようにテンポアップ。この曲は、石オケでは初演ながら、別の場での演奏経験のある団員が多いようで、初回からかなり雰囲気が掴めているようです。今日は、譜読みの段階ですが、練習を重ねていくと、極端な強弱や緩急、そして「間」といったマエストロ一流の演出が見られそうで、私たちも楽しみです。
この曲の見せ場のひとつが、全編高速のピッチカートで演奏する第二楽章です。
マエストロ曰く
「ピッチカートをうまく弾くコツは、息を止めることです。」
またまた、冗談を…とみんなが笑いましたが、マエストロに「ピッチカートを弾くときのポイントを教えてあげてください。」と振られた伊東先生の答えも
「…息を止めて弾くこと…かな。」
団員のみなさま、第二楽章を練習するときは、窒息しないようにくれぐれも気をつけてください。フレーズの切れ目では、息継ぎを忘れずに。
練習後半はエルガーの『弦楽セレナーデ』。こちらも1回目はゆっくりテンポから…と思いきや、
「それでは行きましょう。アレグロ ピアチェヴォーレ!」
えっ、いきなりですか…
譜読みに手が回らず、ほとんど初見状態の筆者には冷や汗の時間でした。第一楽章の中間部、第二ヴァイオリンとヴィオラが長いシンコペーションでトップのソロの伴奏を奏でる部分では、筆者を初め相当数の団員が脱落。安藤先生の模範演奏を聴いてから、再挑戦となりました。
この弦セレは、小品ながら各楽章とも、とてもロマンティックな曲…らしい…ということがわかったところで、本日の練習は終了です。まだまだ、音源の「聴き込み」と楽器の「弾き込み」が必要のようですね。
by A.E.<Vn>