いいですねぇ、コントラバス~4月13日の練習会~

  • 2024年4月15日
  • 2024年4月15日
  • 練習
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4月13日。春を飛び越していきなり初夏のような陽気になりました。気温が上がってくるにつれ、本番の日がグッと近づいてきたように感じますね。

「今日は、強力な助っ人が来てくれましたので、予定を替えて通し練習にします。」

強力な助っ人とは、コントラバス奏者として毎回、石オケの定期演奏会に賛助出演してくださっているSさんです。Sさんは、コントラバス以外にもいくつもの楽器を操り、クラシックのみならず様々なジャンルのプロ奏者とも共演している業界人です。石オケでは、演奏のみならず、舞台運営その他に関しても色々とお世話になっています。

コントラバスには、確かに演奏を締める力があります。フレーズの頭を打つだけで演奏がピタっと揃いますし、圧倒的な低音が加わることで音楽に深みが出ます。一曲目のエルガーを弾き終わったところで、マエストロ。

「いやぁ~、やっぱりいいですねぇ、コントラバス。」

その後も次の曲、次の楽章が終わるたびに

「いいですね~~、コントラバス…」

つごう、3回も言いました。その度に

「え、コントラバスだけですか…ヴァイオリンは、ヴィオラは、チェロは??」

とつっこみたくなる団員一同です。

でも、コントラバスに土台を支えてもらっている安心感からか、エルガーのみならず、ブリッジもブルッフも、私たち自身、これまでよりも格段によい出来栄えの演奏ができた実感がありました。これまでの演奏会に比べて、少し曲の完成が遅れているような不安があったのですが、今日の練習で「きっと大丈夫!」という気持ちが芽生えました。Sさん、ありがとうございます。

話は変わって、日本語の使い方が若干違っていたり、漢語が苦手だったりするわれらのマエストロですが、音楽指導にあたっての言語表現はたいへん豊かです。

しかも、石オケの団員だからこそわかる絶妙な言葉で攻めてきます。ブルッフの第二楽章の冒頭は、哀愁に満ちたチェロのユニゾンで始まるのですが、マエストロの指導は、こうです。

「秋の日の石神井公園で、毛利先生が弾いているように弾いてください。」

石神井公園も毛利先生も知らない人が聞いても、何のこっちゃとしか思えませんが、石オケの団員にとっては、どんな言葉よりも説得力を持つ表現なのです。

チェロ団員のみならず、すべての団員がその光景をくっきりと頭の中に描き、目指す音をイメージすることができました。その結果、1回目とは比較にならないくらい心のこもった深い音で音楽は始まり、同じ光景を描けていた他のパートにもその音は伝搬していったのでした。

同じブルッフの第二楽章後半、音楽がややミステリアスに展開する部分についてマエストロが言われた

「ハリーポッターのような感じで。」

という表現も、筆者は個人的にたいへん気に入っていまして、この部分を弾くたびに、ふくろうが飛び回るホグワーツ城を上空から俯瞰している図が常に頭に浮かんでいます。

これからも、マエストロの印象的な言語表現、折にふれ紹介していきたいと思います。

さて、定期演奏会まで練習会は残り4回。うち1回はルドルフ・ハケン先生の日、最終回は本番前日のゲネプロですので、練習会は実質あと2回です。石オケのお家芸、ラストスパートをかけて、駆け抜けましょう。

最後に団員のみなさまに大事なお知らせです。

次回4月27日の練習会場は

光が丘区民センター 

です。いつものふる文ではありませんので、くれぐれもお間違いのないよう気をつけてください。

 by A.E.<Vn>