11月11日の練習会~いよいよ始動、バルトーク~

  • 2017年11月12日
  • 練習
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11月11日、3週間ぶりの練習会。今日の会場は大泉学園の勤労福祉会館の集会室です。


「さあ、バルトークやりますよ!」

練習開始前からテンションの高いマエストロです。シーズン当初から、バルトークを、早く始めたくて仕方がない様子のマエストロに早く早く、と着席を急かされながら、今日の練習スタートです。

 

 

いよいよ、今日から来年の定期演奏会のメイン曲・バルトークの『ディヴェルティメント』の練習を本格的に始めます。お約束どおり、1回目はゆっくりテンポから始めましたが、

「大丈夫、もうわかりましたね。では、もう少しテンポアップして…」

この展開も、いつもどおりです。


2回目、3回目と重ねるごとに、マエストロの指揮ぶりもどんどんヒートアップ。ご覧のとおり、上体全体+顔芸のいつものアクションに、さらに足芸??まで加わっての大熱演です。

 

 

 

しかし、実は、弾いている方の私たちには、マエストロの大熱演を見ている余裕はまったくありません。頭の中は、ずっと「1,2,3,4,5,6,7,8,9……」と数え続けながら、目の方は、変拍子に加えて、ロマン派以前の楽譜ではお目にかかったことがないような臨時記号の山とトリッキーなタイが連続する楽譜を追っていくのに忙しく、指揮を見るどころではありません。フレーズの切れ目に間を置かれたり、テンポに変化をつけられたり、と音楽的な味付けを少しでもされると、もうついていけなくなる筆者であります。

「ああ、お願い、テンポ変えないで~」

楽譜を凝視しながら、そう心の中で叫びつつ、冷や汗まみれのバルトーク初日は終わりました。

そして気付いてみたら、ここまでとの約束だった113小節目をはるかに超えて、結局第一楽章の終わりまで、強引に通してしまったマエストロでした。

 

後半は、1月半ぶりのバッハ・ブランデンブルクです。この日の一つ目の指摘はアップボウの弾き方。マエストロが目指すピタッと揃った演奏に一歩届かない一つの原因がアップの弾き方がバラバラなことにあるとの指摘です。ダウンボウの惰性で漫然と弾くのではなく、一人ひとりがダウンと同じようにアップもしっかり弾くことで、オケ全体が揃ってくる、ということです。

そしてもう一つの指摘が「アンサンブル力を磨こう」ということです。2度目の試奏の途中で、マエストロが突然指揮をやめて、オケの後ろに回って演奏を聴きはじめました。マエストロが聴いていたのは、各団員が、どのくらい他のパートを聴きながら演奏しているかということだったようです。演奏を終えたところでマエストロから宿題が出ました。

「みなさん、一度スコアを開いてみて、どの場所で、どのパートが何をしているのかを、見てみて、自分の楽譜に書きこんでみてください。きっと面白い発見があると思います。」

部分部分で、どのパートが主役なのか

自分のパートはどんな役割を果たしているのか

そういうことを考え、感じながら演奏できることが「アンサンブル力」なのですね。

技術的な難易度はあまり高くないブランデンブルクですが、奥は深く、そして、マエストロの理想は高いです。マエストロの理想に少しでも近づけるよう、がんばりましょう。

by  A.E<Vn>