5月25日。石神井池にカキツバタが咲きました。この鮮やかな黄色い花を目にすると、いよいよ本番が近づいてきたという感じがします。
ラストスパートの5月後半は毎土曜日が練習日となります。開始時間もいつもより40分早まって18時50分から…なのですが、すでにその前から熱心に練習している団員たちがいます。
第6シーズンは4名という充実の陣容に膨れ上がったコントラバス軍団は、練習会場近くの団員宅に集まって、最後のパート練習中。バスパートならではのポイントの確認などにいそしんでいます。
ふるさと文化館の別室では、弦楽四重奏団が練習しています。本番当日、開場後、開演までの間にプレコンサートを行うこととなり、団員の先鋭による四重奏団が結成されました。プレコンサートとは言え、みんな真剣な表情で練習しています。曲目はハイドン作曲の弦楽四重奏曲『ひばり』です。ご来場の節は、ぜひこちらのプレコンサートもお楽しみください。
さて、本番まで練習はあと2回。来週の最終練習は、ルドルフ・ハケン先生との共演曲のみの練習ですので、通し練習は今日が最後です。今日は、プログラムとは順番を替えて、アンコール曲の『アダージオ』からスタートです。止めどなく音が続いていくこの曲はポイントが掴みづらく、団員たちもいまだ苦戦中。マエストロも納得がいっていないようで「次回は5回くらい繰り返します」と先週から宣言されていました。宣言どおりに何度も繰り返すうちに、ようやくボウイングもピッタリとはまるようになり、他のパートを聴く余裕も生まれてくると、曲全体が見えてきて自分のパートが果たす役割がわかってきました。最後は、マエストロの意図もキャッチできるくらい慣れてきて、何とか本番仕様に仕上がりました。
その後は、『ホルベルク組曲』『弦楽セレナーデ』とノンストップで通しました。本番まで1週間という心持ちが演奏に反映するのでしょうか。団員一人ひとりの熱い気持ちがこもった集中した演奏ができたように思います。知らず知らずの間に団員どうしの息もあってきていたようで、弦セレの途中では、マエストロが振るのをやめるシーンもありましたが、演奏はまったく乱れなく続けることができました。
この日は、謎多き?『4分33秒』はやらず、最後はハケンの協奏曲の主要部分だけピックアップして練習してお開きとなりました。この日が最後の練習となった『ホルベルク組曲』『弦楽セレナーデ』『アダージオ』に関しては、団員一同、何とか、自信を持って本番に臨める準備が整ったようです。
来週、本番前日は、いよいよルドルフ・ハケン先生との顔合わせです。マエストロの情報によれば、現在、ハケン先生は中国に滞在中とのこと。アジアには到着されているようですが、この季節とは思えない暑い日本に驚かれるかもしれませんね。来週は、楽しいハケン協奏曲と何が飛び出すかわからない『4分33秒』を大いに楽しみましょう。
by A.E.<Vn>