1月14日。やや、時季外れの新年のご挨拶となりましたが、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
この団員ブログも、少し間があいて1か月ぶりの更新です。それというのも、筆者の身によんどころなき事情があり、年末最後の練習会で行われた一時帰国中の東海林悦子先生との最初で最後かもしれない合わせ練習の様子も、その翌日の石オケカルテットによる石神井図書館出張コンサートの様子もレポートできなかったからでした。それにしても、東海林先生との練習という貴重な機会を逸してしまったことは痛恨の極みです。定期演奏会では、文字通りのぶっつけ本番で臨むことになりそうです。石神井図書館のコンサートも団代表の応援団として駆けつけるつもりで楽しみにしていたのに、伺うことができず残念でした。これらの様子は、マエストロがご自身のブログに綴っていますので、ぜひこちらをお読みください。
さて、2023年がスタートしました。新年とともに第9シーズンも早くも折り返しにかかります。今日は、定期演奏会のメイン楽曲であるチャイコフスキーの弦セレを通しで練習しました。石オケもコロナによる活動休止などの影響もあり、団員の入れ替わりが多く人数が減ってしまったパートもある一方で、今シーズン、大増殖を遂げたパートがあります。それがチェロパートです。人数が増えたのみならず、練習熱心な団員が多いのか欠席者もほとんどなく、練習会でも常に5プルト揃っている状況です。そのため、ヴィオラ以下の3パートはいつも50センチほど右側にずれることになるくらいです。そして、音ももちろんビンビンと響いています。しかし、人数が多い分だけ合わせるのが難しいのも事実で、まだまだ揃わない部分も多いのですが、揃ってきたらどっしりと石オケの屋台骨を支えてくれるに違いありません。今シーズンの石オケはチェロに注目です!!
今日の弦セレの練習は、パートごとにポイントとなる箇所をピンポイントで掘り下げるという形で進み、充実していました。第三楽章のセカンドヴァイオリンは全然目立たないピッチカートとか、単調な三連符とかが延々続き、脇役に徹しています。弾いていて、決して楽しくはないのです。マエストロが
「セカンドはとてもかわいそうなんですよね。こんなことを弾いているんですよ。みなさん、聴いてあげてください。」
あら、嬉しや。マエストロは私たちに同情を寄せてくださって…
とセカンド一同で地味なピッチカートを弾き始めたところ、
「ダメです。もっとしっかり弾いてください!」
同情ではなくて、指導の時間だったみたいです。ピッチカートは弦をなでるのではなく、本体の間の半分くらいまで弦を沈ませてしっかりはじくこと。ただ単調にはじくのではなく、3つの拍の頭と2小節ごとの大きな流れを意識して音楽的に弾くこと。そう、脇役がしっかり役割を果たしてこそ、主役であるメロディーパートが活きてくるのですね。そうです!われわれこそが真の主役なのです。セカンドのみなさん、心して演奏しましょう。
石オケの2023年も賑やかに、そして和やかに始まりました。5月の定期演奏会に向けて、後半戦も楽しく、時に厳しくやっていきましょう。
by A.E.<Vn>