4月30日。石神井公園商店街の真ん中にある「ふれあい広場」にて、石神井Int’lオーケストラとクニトInt’lユースオーケストラによる「ふれあいコンサート」を開催させていただきました。
来たるべき本番舞台に備えて、お客様の前で演奏する体験を積むとともに、地元で活動するオーケストラの存在をアピールしようとの趣向です。
会場となる「ふれあい広場」は、商店街が管理する街の共有スペース。外観はこんな感じの場所です。実は3年前の結成当時に石オケが練習会場としていたのがここ「ふれあい広場」。この場所こそ、石オケの原点なのです。
本番前のリハーサル。マエストロが重々しく語り始めました。
「きのう、夢の中で、神のお告げがありました…神様はこうおっしゃいました。
『クニトよ!チャイコフスキーの第4楽章は、もっと速いテンポで演奏せよ』と…」
ええっっっ!もう十分、限界に近い速さだと思うんですけど…夢に出てきたのは神様じゃなくて悪魔では!!!?
「今日はそんなに速くしませんから大丈夫です」とは言うものの、6月の本番はどうなるのか、また心配の種が増えてしまったメンバーたちです。
さて、今日のコンサート。この日は、チャイコフスキー弦楽セレナード第3・第4楽章を、2回公演で聴いていただきました。会場には、数は多くありませんが、開演のずいぶん前から席について熱心に見守るお客様もいて、緊張感も高まってきます。
しかし、石オケのメンバーは、みなさん本番に強いようです!演奏しながら、練習の時以上の連帯感を感じました。本番の緊張感の中で、指揮者と一緒に呼吸すること、トップと動きを揃えること、練習の時に口を酸っぱくして言われてきたことが、自然にできていることを実感しました。
第4楽章のテンポも、ふと気がつけば、練習の時より加速がついていたような…どうやら神様(悪魔?)は、もう降臨していたようでした。弾き終えて、神様のテンポに、かえって清々しい快感を感じた筆者でした。
それでも、今日の出来栄えに満足していてはいけません。抜け番で客席で聴いていたメンバーからは「第3楽章は音がバラバラだった」との辛口の講評も聞こえてきて、まだまだ課題は山積のようです。あとひと月半、あがき続けましょう!
最後になりましたが、ご協力いただきました石神井商店街のみなさま、演奏をお聴きくださいました石神井の街のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。