5月14日、GWをはさんで、3週間ぶりの練習会です。
石神井池の畔は、黄色いカキツバタが、あちこちに競い合うように咲いています。
そう、季節は、もう初夏
…ということは、石オケの本番がもう目の前に来ているということなのです。
今日の練習メニューは、ルドルフ・ハケンとチャイコフスキー弦セレの第1・2楽章です。
猫の目のように変わるリズム展開と、弾きなれないアメリカンテーストのコード進行にメンバーの多くが不安を感じているルドルフ・ハケンですが、久しぶりに合わせてみると…あれっ?何かいい感じ…けっこうサマになっています。みなさん、GW中にかなり個人練習を積んできたようです。
そうは言っても、曲調が変わるたびに、テンポに乗り損なったり、休みの長さを数え損なったりと、まだまだ、曲に踊らされているメンバー一同です。それでも、合わせてみると楽しい!ここにハケン先生のソロが加わったら、もっともっと楽しいに違いありません。早く、ハケン先生がいらっしゃらないかな、と来月が待ち遠しくなりました。
メンバーのお土産のチョコレートで、栄養補給した後は、チャイコフスキーの弦セレ。練習会の初回の頃から、ずっと弾き重ねてきたこの曲も、いよいよ仕上げの段階に入ります。
「フレーズの切れ目は、短い音符でもビブラートを利かせて美しい音で」
「休符の前の音は、トップを見て、きっちり揃えて切るように」
マエストロの注文も、だんだん細かく、厳しくなってきました。
第1楽章の展開部。16分音符が連続するところで、またまたマエストロに「神」が舞い降りてきました。
「試しに、ちょっと早くやってみましょうか!」
わっ!来たぁぁぁぁ~!!
急に1.5倍速くらいの速さで振り始めたマエストロは、途中から急に振るのをやめて、後ろに下がっていってオケ全体を睥睨し始めました。そしてニッコリ笑いながら
「いやあ、この方が熱気があっていいです。これでいきましょう!」
その時、笑顔のマエストロが、頭にツノの生えた悪魔に見えたのは筆者だけだってでしょうか?
本番は何が起こるか、いったい「誰」が降りてくるのか想像もつきませんが、とにかく…楽しみましょう!