9月17日の練習会 〜踊る、踊る、マエストロ〜

  • 2022年9月20日
  • 2022年9月20日
  • 練習
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9月17日。いつもより少し早く練習場に到着したら、まだ姉妹オケの『クニトオケ』が練習中だったので、ちょっと覗いてみました。すると、壁際に大きなカメラを首から下げて、何やら難しい顔をして練習を聴いている男性がいました。

この方、実は音楽誌の取材記者でした。なんと、弦楽愛好者の間では有名なあの弦楽専門誌の取材対象に、クニトオケが選ばれて、今日がその取材の日でした。高校生以下の子供たちだけで構成された弦楽合奏団という珍しさに加えて、演奏のクオリティの高さが評価されてこその取材なのでしょうか。素晴らしいです!掲載が楽しみですね。

西谷マエストロも、いつも以上に力のこもった指導ぶりで、今日はテンションマックスのようです。

それにしても、クニトオケのクオリティは本当に高いです。まだシーズン2回目の練習のはずですが、明日が本番かと思えるほどの高い完成度で音を奏でていました。

練習後は、マエストロ自慢のパートリーダーの子たちが、取材を受けたり、写真撮影に応じたりして、すっかりスターになっていました。

さて、この後は引き続いて石オケの取材……となるはずもなく、記者氏は去ってゆき、石オケは通常モードで練習開始です。

前回『アメリカ』の譜読みが思った以上に順調に進んだことに気をよくしたマエストロ、

「年内はチャイコフスキーの弦セレを完成させることに専念することにしましょう。」

と宣言して、まずは弦セレ第三楽章からスタートです。クニトオケですでにテンションマックスとなっているマエストロは、楽器を手にしていつも以上に饒舌です。展開部のAの部分を指して

「ここは、私の一番好きな部分なんですよね〜。もう一度やりましょう!」

とノリノリで極端に揺らして振ってきます。負けじと団員一同、ついていった結果、一回目よりずっと活き活きした展開部になりました。

マエストロはさらに饒舌になり、

「ここは、鳥がピピピピっと鳴いているような感じで…私はできませんけど。」

「ここは、フランス語のように、ダダダデュダって…私はできませんけど。」

さらに第一楽章を始めると

「やっぱりチャイコフスキーですから、ここはバレエのような感じで…」

と、いきなり両手を広げて、つま先立ちでジャンプ!

「って、私はできませんけどね。」

後ろに必ず「私はできませんけど」が付きますが、マエストロの気持ちは十二分に伝わりました。

前回から話題のマエストロの糖質ダイエットは、ラーメンとイタリアンの誘惑に負けず順調に続いているようで、7キロ痩せるところまでいったそうです。どうりで動きも軽やかな訳です。でもくれぐれも捻挫しないように気を付けてくださいね。

今日は踊る、踊るマエストロのおかげで、とても楽しい練習になりました。

次回は、弦セレの第二楽章と第四楽章を譜読みすることになりました。でも、さらに軽やかになったマエストロのことですから、果たして「譜読み」で終わるかどうかは定かではありません。団員の皆様、心して予習してきてくださいね。

by A.E.<Vn>