3月3日の練習会です。
えっっ!もう3月ですよ。2か月後には本番ですよ。ちょっと心配になって、昨年の今頃は、どんな練習会だったかな、とさかのぼってみたら、昨年もまだ「よかった、っよね~」を歌いながら、楽譜とにらめっこしていた頃だったことがわかって、少しばかり胸をなでおろしましたが、それでも今年の本番は昨年よりひと月近く早いことを考えると、そうそうのんびりと構えてもいられない今シーズンの3月です。
今日の練習は、アンコール曲『過ぎにし春』から始めました。久しぶりの演奏にマエストロは
「ちょっと、音がバルトークになっています。もっと繊細に」
確かに、リズムとパワーのバルトークと、繊細でロマンチックなこの曲とでは、世界観も演奏技法も180度違います。本番のプログラム順は未定ですが、バルトークが最終曲となる可能性大ですので、アンコール曲を前に、いかにスイッチを切り替えるかが、大きな課題となりそうです。
さて、バルトークの練習を始める前に、今日の様子をカメラに納めてみました。左の奥の方で、何やらふざけている二人組がいるようなので近づいてみると…
いつも元気いっぱい、笑顔が弾ける石オケのJKコンビでした。学生オケであるクニトオケをリーダー的な立場で引っ張りつつ、石オケでも活躍している二刀流プレーヤーです。アダルトチームのパワー不足を後方からしっかりと補って余りある頼もしい助っ人です。
写真撮影の後は、もちろんバルトーク。「いつもテンポが速すぎてついていけない」という少なからざる団員の声を受けて、今日はゆっくりテンポで第一楽章と第三楽章を練習することになったのですが…
ゆっくりテンポにしても、いまひとつハーモニーが締まりません。テンポをゆっくりにしても、結局弾けていないところは弾けないということのようで……今日はコンマスの伊東先生以外の講師の先生方が全員不参加で、どうやらこれも締まらない原因のひとつのようです。石オケにとって先生方の存在がいかに大きいものか改めて思い知りましたが、いやいや、そんなことを言い訳にしていてはいけません。
第一楽章の最初から最後まで、ずっと「1,2,3,4,5,6,7,8,9 1,2,3,4,5,6,7,8,9 …」と口で唱えながら手をたたき続けていたマエストロ。今日は、朝から審査員、クニトオケの指導とフル回転でかなりお疲れの様子。手をたたくことについに耐え切れなくなったようで、しびれを切らして
「はい、最後は振らせてください!いつものテンポで!!」
結論として、3月は、ゆっくりテンポでじっくりと練習することになりました。まずは、それぞれ自分のパートをしっかり個人練習してきたうえで、どんなハーモニーができあがるのか、どのパートとどんな風に絡むのかを共有し合いましょう。
あと2か月なのに、そんな悠長なことで大丈夫なのか、と恐れることなかれ。「急がば回れ」の格言のとおり「急がばゆっくり」の3月の効果は、きっと花開くと信じましょう。
by A.E.<Vn>