9月30日。石オケ第10シーズン2回目の練習です。今日からまた、約5か月ぶりに帰ってきた石神井公園ふるさと文化館での練習が始まります。文化館の皆様、またお世話になります。
さて、今シーズンから石オケに二人の若き講師が加わりました。これまでサポートメンバーとして石オケの演奏を後方から支えてくれてきたヴァイオリンの加賀竜太郎さんとチェロの小原彩美さんが、学生講師として「先生」と呼ばれる立場になりました。お二人が子どもだった頃から見てきたメンバーも多く「加賀先生」「小原先生」では何だかしっくりこないので、しばらくの間は親しみを込めて「りゅうちゃん先生」「あみ先生」と呼ぶことにしましょう。
しかし、講師となった以上は浴びなければならない洗礼があります。マエストロの質問攻撃です。
「このフレーズはどう弾けばいいですか?」
「ここでは何を意識しますか?」
マエストロの矢継ぎ早な質問に、あみ先生もりゅうちゃん先生も、真剣な表情で指を動かしながら、一生懸命適切なアドバイスを考えてくれました。これからは、模範演奏のみならず、両先生の「言葉」にも注目していきましょう。
練習がエルガーのセレナーデの第二楽章にさしかかった時のことです。
マエストロ「さて、伊東先生、この楽章はどんな気持ちで入りますか?」
伊東先生「う〜ん、昔の…」
マエストロ「昔の、何ですか?」
伊東先生「…山に登ります。」
一同「?」
マエストロ「山に登って、何が起きましたか、李先生」
李先生「ころんで助けてもらいました。」
マエストロ「ころんで助けてもらって、どうなりましたか、あみ先生」
あみ先生「えっ、あっ、えっと、恋がうまれます。」
マエストロ「恋がうまれて、それからどうなりますか、りゅうちゃん先生」
りゅうちゃん先生「へっ、えっ、えーー?」
一同「???」
マエストロ、完全に面白がっていますね。
それにしても、伊東先生の「昔の…山登り」って何なんでしょうか?確かに、エルガーの第二楽章の冒頭は、立ち昇る朝陽を山頂から眺めているようなイメージではありますが、伊東先生には、山登りにまつわる忘れられない思い出でもあるのでしょうか?甘い思い出なのか、酸っぱい思い出なのか、今シーズンのうちにもう少し突っ込んでみたいですね。
この日は、エルガーを復習した後、ブリッジの第一楽章の復習と第二〜第四楽章の譜読みを行いました。石オケ第10シーズン、順調に滑り出しました!
by A.E.<Vn>