5月27日、本番を明日に控えたクニトオケの子どもたちの最後の練習の熱気が残るいつもの会場で、今日も石オケの練習は続きます。
今日からいよいよ、本番を意識した通し練習です。「今日は、とにかくできるところまで通します!」というマエストロの掛け声のもと、ドヴォルザークの弦セレから開始です。「通し」といっても、気になる部分が出てくるたびに「そこ、もっと落として!」「ここの音、大事ですよ」と、マエストロの細かい指示が各パートに飛びます。音程が気になる部分では、1パートだけの集中練習で再確認していきます。
第二楽章のTrioで、2ndヴァイオリンが三度の和音で伴奏を刻む部分、前々から不安定な音程が気になっていて、直前のパート練習でも、時間をかけて再確認したはずだったのですが…
「はい、セカンド、ここもう一回やってください。」
あぁ、さっきのパート練習は何だったんだ~~
まあ、課題を課題として自覚できていることだけが救いですが、課題のまま放っておいてはいけませんね。練習あるのみ!
楽章が進むごとに、言いたいことがどんどん溢れてきてアクションも大きくなってきたマエストロでしたが、突然、我に返って
「あ、いやいや、ダメだ。テンション上げ過ぎたら、明日に影響が…」
明日のクニトオケの本番にテンションの照準を合わせたいけれど、石オケの仕上がり具合も気になる、大忙しのマエストロであります。
ドヴォルザークは、結局、第五楽章を除いて、第一楽章から第四楽章まで通したところで前半終了。休憩時間もそこそこに後半はオクテットを通します。オクテットは仕上がり具合に危機感を感じた団員一同、かなり練習を積んできた様子で、最大の課題である第三楽章も含め、以前に比べて、ずいぶんまとまってきたように思います。まだまだ課題は山積ですが、マエストロも、少しだけ胸をなでおろしたようです。
オクテットも、途中、少し端折りながら、第一楽章から第四楽章まで全楽章通し、終了時間ギリギリまで弾き通して今日の練習は終了しました。あまりにも濃密な練習だったため、普段は、弓を持つ手でスマホも操る筆者も、今日は練習に集中したため一枚も写真を撮れず、この日の練習風景写真はありません。
そのかわりに、今回は別の写真を。
冒頭でご紹介したとおり、練習会の翌日は、石オケの姉妹オケ、クニトオケ(ユースオケ)の定期演奏会が行われ、筆者も運営のお手伝いに行ってまいりました。クニトオケの子どもたちは「本番に強い」という定評どおりに、堂々とした力強い演奏でたくさんの拍手をいただくことができました。演奏会の様子については、クニトオケHPに掲載の西谷先生によるブログをお読みください。西谷流の不思議な日本語満載で、先生の興奮ぶりが伝わってくるようですよ。
さて、このクニトオケの演奏会が行われた『清瀬けやきホール』は、来月18日に、石オケ定期演奏会が行われる会場でもあります。せっかくなので、写真を撮ってまいりました。今回の定期演奏会に初めて参加される団員のみなさんのイメージトレーニングも兼ねて、以下に掲載します。
外観はこんな感じです。かまぼこを横にしたようなフォルムです。すぐ裏にはのどかなキャベツ畑が広がっていて、楽屋裏の通路から、よく見えます。
こちらが観客席。横幅はそれほどありませんが、縦長で天井が高く、かなりよく響きます。
そして、こちらが舞台。せっかくなので、ちゃっかりと、クニトオケのリハーサルの様子を撮らせていただきました。
クニトオケの本番も無事に終了し、次回の練習会からはいよいよ石オケ一色となり、練習時間も長くなります。開始時間が早まりますので、間違いのないようご確認ください。本番まで練習はあと3回。クニトオケの子どもたちに負けないように大人の底力を見せつけましょう!!
by A.E.<Vn>