12月1日。暖冬続きの日々に安心していたら、夜になって急に冷え込みが強まり、石神井池を渡る風の冷たさに思わず身を縮めてしまいました。
今日の練習会場。いつもと違って何やらごった返していて、ケースの置き場に困るほどの混雑ぶりです。
正面から見てみると…
おや、石オケの中に、ところどころ小さ目な影が写っています。
実は今日の練習会の冒頭は、クニトオケ(ユースオケ)との合同練習の時間なのです。
石オケは、来週、12月8日(土)に、練馬文化センター大ホールで行われる『Nerimaユニバーサルコンサート』にクニトオケと合同で出演し、『ホルベルク組曲』第一楽章と第五楽章を演奏します。そのための最初で最後の練習です。両オケのメンバーに、クニトオケを見守る保護者の方々も加わって、練習室はキツキツです。
『ホルベルク組曲』。石オケの次回定演での演奏予定曲ですが、クニトオケは、一昨年、昨年と続けて定期演奏会でこの曲を披露しているいわば「先輩」です。(石オケも第一回定演で披露していますが、当時はまだ入団していなかった団員がほとんどとなりました)「先輩」に負けないように、大人の役割をしっかりと果たしていきましょう。
両楽章ともポイントは、もちろん 「ま」 です。気持ちを揃えて、ピタッと合わせましょう。最初は、ばらついていた演奏も、何度も反復していくうちに、だんだん揃ってきました。
前の列の子どもたちが、マエストロの指揮を凝視しながら、一生懸命小さい指で弦を弾く姿が、後列から、とても可愛らしく見えました。来週も、一緒にがんばりましょうね。
ホルベルクがバッチリ揃ったところで、ユースは解散。後半は石オケのみの時間となりました。事前案内では、チャイコフスキーの弦楽セレナーデの第2、3、4楽章をやることになっていましたが、
「今日はみなさんにアンケートを取ります。」
そう言って第二楽章がやりたい人、第三楽章がやりたい人、第四楽章がいい人、と順に決を取り始めたマエストロ。今日はリクエストの多い楽章だけやるんだ、と思っていたら…
「はい、わかりました。第三楽章、第四楽章、第二楽章の順ですね。それでは順番に…」
って、な~んだ、結局、全部やるということですね。
このアンケート、パートごとに手が挙がる楽章に特徴があって、なかなか興味深い結果でした。第三楽章は、ヴィオラが一番人気。第四楽章は1stヴァイオリンが一番人気でした。「おいしい」部分がたくさんあるから手が挙がったのか、それとも難しくて弾けてないから手が挙がったのか、人気の理由は不明です。
三つの楽章の中で、この日、一番熱心に練習したのが第三楽章でした。マエストロは特に2ndヴァイオリン、ヴィオラの中弦パートの指導に時間を費やしました。中弦がしっかりと支えてくれることで、1stヴァイオリンは、気持ちよくメロディーを乗せていけることを筆者も実感することができました。3シーズン前に弦セレを演奏した時は、圧倒的にヴァイオリンの団員数が多かった石オケですが、人数的にもパートごとのバランスがよくなってきた今シーズンは、当時とは異なった演奏を聴かせることができるような予感がしてきました。
さて、まずは来週の『Nerimaユニバーサルコンサート』です。第6シーズン最初の本番。来年の定期演奏会と同じ舞台で、同じ曲目の演奏です。幸先のよいスタートが切れるよう、しっかり演奏してきましょう。
※ Nerimaユニバーサルコンサートについては、下記のHPをご覧ください。
by A.E.<Vn>