2月11日。心配された東京の雪も穏やかな陽射しのお蔭ですっかり解け、今日も無事に練習会を行うことができました。
会場に入っていくと、前方の席を中心に何やら盛り上がっています。覗いてみると「マエストロのファン」を自認する某団員が、自慢気にこんなものを見せてくれました。丁寧にパウチした上にマエストロの直筆サインまで入った大判のブロマイド!?どこでどうやって手に入れたのかわかりませんが、ご本人にとっては宝物のようです。それを見て、周りの団員たちは大ウケしています。新入の団員たちも一緒になって楽しそうに笑っています。
別の場所では、動物柄のファッションがシンクロしていた二人の団員を目ざとく見つけた団員たちで盛り上がっています。仲良く写真に納めてみました。
前回の練習後に行った新年会をきっかけに団員たちはすっかり打ち解けた様子で、あちこちで楽しそうに談笑する姿が見られるようになりました。この雰囲気の変化が演奏にもきっとよい効果をもたらすに違いありません。
さて、今日の練習はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ、第3楽章と第4楽章です。これまでだいぶ弾きこんできた弦セレですが、石オケとして三度目の演奏となるためか、マエストロの指導はかなり厳しめです。第3楽章は、特にマエストロのお気に入りのせいか、第一音目からこだわります。高音から、あるいは低音から順々に音を重ねる練習で、正しい和音を耳に覚えさせます。フレーズの切れ目もきれいに揃えたいようで、手塚先生にヒントを求めたところ
「2拍めの長さではなく、3拍目の休符を意識することで切れ目が揃います。」
との素晴らしく的確なアドバイスが返ってきて、バッチリ揃えることができました。
第4楽章は、パートごとに音程が取りにくい箇所があり、パート別にゆっくりテンポで正しい音程を確認させます。指幅が広くポジション移動も忙しいチェロは、特に音程を揃えるのが難しいようで、なかなかマエストロの満足に達しません。確かに傍観者の立場で耳を傾けると、同じ音のはずが色んなミ♭が聞こえます。(他人のことは決して言えない筆者であることは重々承知しているのですが…)お互い、音を一つにするべく、もうひと頑張りしましょう。
練習を終えて、談笑しながら帰る道すがら、
「マエストロの糖質断ちダイエットは、その後どうなったのだろう?」
という話が出ました。そういえば、最近、マエストロの口からその話題が出ることがすっかりなくなったような気がします。次回の練習でその件について追及しようと衆議一決しました。
by A.E.<Vn>